亀塚
カメヅカ
■碑文
(表)
亀塚
(裏)
落部漁業協同組合 動力船部会
中田奈辺太郎外動力船主一同
世話人 松田光彥、干場 光、菊地政次
昭和四十九年九月吉日建之 松野謹書
(左側)
謹刻之 高橋石材加工業店
(副碑)
昭和三十五年九月二十八日、池内要一郎所有、進栄丸及び、同年十月十八日、山戸久蔵所有、久宝丸が落部地先沖合で操業中に、体長三,八米の海亀が漂流しているのを発見し、直ちに陸揚げして動力船漁業者一同が手厚 く葬り、落部八幡宮境内に海の守護神として亀塚に奉納いたしました。当時、当漁村は、漁族の回遊不安定、海況の激変等により凶漁に喘えでおりましたが、奉納した亀は、いづれも八の日に発見し、末広の佳き因縁のもとに漁民に一大光明を与えたものであります。爾来、漂流して来た亀を全部この亀塚に奉納し、毎年、全漁民挙げて海の守護神亀塚として海上安全と大漁祈願をこめてお祭り申し上げております。比処に海神の亀として奉納してから十五周年に当り、亀塚の碑を建立し、落部漁民一同永久にお祭り申し上げます。
昭和四十九年九月吉日
■参考文献
2001『八雲町の石碑と像』高木崇世芝 編(非売品)