八雲村開墾碑

やくもむらかいこんひ

八雲村開墾碑 立岩公園内
八雲村開墾碑 立岩公園内

 

■碑文

(表)
天恵 維覃 祖功 永報
八雲村開墾碑
明治十年、元名古屋藩主徳川文公諱慶勝、欲開墾北海道不毛、以増殖
国富兼、使藩士就産遣人相地、翌年請官受、胆振州山越郡遊楽部内、一
方五十畝、募移住者始移挙家十五戸、単身十人、是為本地移民嚆矢、十
四年置八雲村、後痩請広地域、二十二年定鄉約始使、移民自主経営、爾
來事業漸振耕耘、專由洋式開牧場、而改良馬種、伝鮭魚孵化法、而計漁
利栽培馬鈴薯、而製澱粉、於今励精不息則足以酬我公、創業之盛意哉、
頃日鄉人相謀建碑、乞余銘銘曰。
胆振之野莽莽蒼蒼 蝦夷所住熊罷跳梁 鋤犁一入草菜此闢
鶏犬声連有田有宅 風蝗荐至殆不易存 艱苦備閲遂開富源
村称八雲気色葱鬱 業期有終不撓不屈
大正七年七月 侯爵 徳川義親題額
海部弘之撰 永田 巌書

(裏)
石工 市川源三
「台石」
発起者 鷲ノ巣青年会賛助員(一四名)
建設者 鷲ノ巣青年会員(三七名)
特志者芳名(九八名)
大正七年六月起工 同年八月竣功

(除幕)
大正七年八月二十四日

■参考文献

2001『八雲町の石碑と像』高木崇世芝 編(非売品)

大エリア 八雲町
小エリア 八雲地区
所在地八雲町立岩 立岩公園内
制作時代 大正
主題時代 明治, 大正, 昭和
カテゴリ 碑・像