函館市民運動場記念碑

ハコダテシミンウンドウジョウキネンヒ

hako092■碑文

(表)
函館市民運動場
陸軍大将 畑俊六書

(裏)
聖上陛下  昭和十一年ノ秋北海ノ曠野ニ陸軍特別大演習ヲ御統栽遊ハサルルヤ天恩優渥更二鳳輦ヲ進メテ蒼生ヲ緩撫在ラセラル十月十日親シク蹕ヲ我カ函館ニ駐メサセ給ヒテ災後ノ復興ヲ臠ハセラレ具ニ市勢ノ進展ヲ聞召サル而テ二十有餘万ノ赤子ハ咫尺ニ龍顔ヲ奉拝シ感激恐懼措ク所ヲ知ラス即チ市民ノ体位向上ヲ図リ聖旨ニ応ヘ奉ラムコトヲ期シ天賜ノ貲ヲ基トシ挙市一致体育公道場ノ設置ヲ発願ス翌十二年工ヲ起シ今日竣ル茲ニ記シテ皇徳ヲ不朽ニ伝ヘ奉ルト云爾
紀元二千六百年八月六日         函館市長 斎藤與一郎
■解説

現在の潮見中学校の敷地は、昔は共同墓地であった。それから、函館控訴院、地方裁判所、区裁判所の敷地になり、その後、市民運動場となり、北洋博覧会の開催時には、その会場としても利用されたた。
北洋博終了後に、建物を利用して創立されたのが、潮見中学校である。
この碑は、1940年(昭和15年、紀元2600年にあたる)に設置されたもので、碑の題字は、函館弥生学校の卒業生で陸軍大将の畑俊六による。
この函館市民運動場は、千代台公園の開設によって消滅した。

■参考文献

「函館市史資料集」第27集(函館市史編纂委員会)

大エリア 函館市
小エリア 西部地区
所在地北海道函館市青柳町10
制作時代 昭和
主題時代 昭和
カテゴリ 碑・像